雪対策の家

2021年1月8日から11日にかけての降雪で様々な被害がありました。
今年は想像より大雪だったと感じられている方も多いのではないでしょうか?

道路の除雪や屋根の雪かきなど、
様々なところでみなさまもご苦労されたと思います。

そんな時に、「少しでも除雪にかかる時間が少なくできればなぁ」
と考えた方も多いのではと思い、
今回は住宅建築から考える「雪対策」のを考えました。

これから家を建てようとお考えの方も、
リフォームをお考えの方も、是非ご覧ください。

雪の影響とは

雪が積もると困ること、
・道路へ出られなくなる         →移動への影響
・屋根に積もった雪が家にのしかかる   →建物への負担
 などが考えられますので、こちらについて考えましょう。

家の前の雪対策

まず、皆さんがお困りになられるのは、
玄関から道路までの道が雪で遮られてしまう、という点ではないでしょうか?

その問題に対して、最近ではロードヒーティングという設備で、
地面を暖めて雪を溶かすことも可能になっています。

ロードヒーティングは玄関前や駐車場前などの地面に配管を埋め込み、
電気やガスで温めた液体を流すことで雪を溶かします。
電気・ガスを使うことになりますので、
ある程度初期費用とランニングコストが掛かりますが、
非常に画期的だと思います。
いわば、床暖房の屋外版といったイメージです。

その他の手段としては、地下水を利用して雪を溶かすこともできます。

この手段は地下水をくみ上げる水道を屋外に設置しておき、
その水を融雪ホースから流しておくだけのものです。
昔ながらの方法で、初期費用は50、60万円程かかりますが、
地下水は無料ですのでコストを抑えて利用することが可能です。

屋根の上の雪対策

屋根に積もった雪対策は、
屋根用の融雪設備を導入し屋根を暖めて雪を溶かす、
屋根上に散水設備を設置する等が可能です。
しかしこれも導入に費用が掛かります。

弊社の場合では別の解決策として、
屋根の雪止めと自然落下を併用しコストを抑えております。

家の躯体がある真上の屋根に関しては雪止めで落雪しないように、
軒先の雪は雪止め無しで自然落下させる方式です。

軒先だけ落とす理由は、軒先は下から支える躯体がありませんので
負担がかかりすぎると折れてしまう場合があります。
そうならないように軒先は雪が自然落下する屋根にし、
軒先以外は雪止めを設置し落雪しないようにしています。

雪止めのある屋根

また、住宅設計の時点で雪を落とす場所を決めておくことで、
落雪による事故防止にもつながります。

一般的には、家の南側に雪を落とすようにすると、
晴れた日の太陽熱で溶けてくれるようになります。

住宅の設備で雪に対抗

ご紹介させていただいたように、
的な設備を導入することで雪対策を講じることも現在では可能になっています。
また、昔ながらの手法を活用し、
コストをかけずにできる雪対策を取り入れる事も工夫の一つですので、
予算に合わせて設備の導入もご検討されるのが良いと思います。

今回の取り上げた屋根雪の対策では、
「雪の重さに耐えられる家の強さ」があれば、
危ない雪下ろしをする必要もありません。

雪の重さに耐えられる、頑丈で強い家であることは
地震などの災害から身を守ることにも繋がりますので、
機械設備の導入以上に費用対効果の良い投資ではないでしょうか。

家を建てるときには、積雪対策を考える事はあまり無いかもしれませんが、
そんな視点から考える事が合ってもいいかもしれませんね。

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