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二世帯住宅のパターン
2020.11.16本日は、「二世帯で暮らす場合」についてのお話です。
二世帯住宅をお考えの方も多いのではないでしょうか。
特に福井県では新築を実家の空いている土地に建てる方も多く、
実家の隣に建てられることもあります。
そこで、二世帯住宅や両親との同居はどのような点に気を付ければ良いのかについてお話させていただきます。
本日の目次
・二世帯住宅のパターン3つ
・注意するべきポイント3つ
二世帯住宅のパターン3つ
①完全同居型…
寝室などは各世代で独立させながら、玄関やキッチン、リビングを共有するパターン。
お住まいの人数が多くなるので、リビングダイニングを広くすることが多く、食事や料理を一緒に楽しめることや、後に紹介する2つに比べると建設費やランニングコストを抑えられる傾向があります。
注意点は、各世代によって生活リズムの違いです。
生活音や照明などで悪影響を与えないような工夫が必要になります。
昔ながらの二世帯住宅といえば、こちらのイメージが強いかと思われます。
②部分共有型…
寝室に加え、キッチンやトイレ・お風呂などをそれぞれの世代で独立した家の造りです。
リビングなどを共有スペースとして活用し、それぞれの生活をしながらも、助け合える住宅になり、お互いに顔の見える住まいとなります。
完全同居と違い、生活リズムの違いで悪影響を与えることは互いに少なくなるでしょう。
注意点は、それぞれの世代で設備を導入する場合、建設費がプラスになります。
③完全分離型…
それぞれの世代を独立させた住宅です。お互いの生活スタイルを尊重しながらも、何かあればすぐ助け合える安心感のあるタイプです。
デメリットは予算とスペース。玄関や水回りなどすべてを分離させることになりますので、広い土地であれば建てることができますが、2軒分建てるに近い設備になります。
その分、独立性を担保しつつ、両親との距離感も近くいられる住宅になります。
それぞれ、どれくらいの距離感で生活するのかがポイントになります。
家事や育児を全面的にお手伝いしていただく必要があれば、完全同居型に。
生活リズムやプライバシーを尊重するのであれば、完全分離型に。
程度共有部分を作ったうえで、キッチンや寝室の身を分離すると生活リズムをお互いに邪魔せず生活できる部分共有型と、どの距離感がベストかをしっかり検討しましょう。
注意すべきポイント3つ
・生活リズム
・育児・家事
・仏壇
①生活リズム
お子様の存在やお仕事の都合によって大きく変わります。
高齢の方は朝夜が早く、若い方は夜も遅くなりがちです。
特に、夜遅くの食事や入浴などの生活音は、本人は気になりませんが、同居している家族は割と気になるものです。
そのため、寝室をどの場所に配置するのかがポイントになり、キッチンも生活リズムや食生活に合わせて世代別に作る場合もあります。
②育児・家事
とくに共働きのご家庭ではご両親の協力があると助かる部分です。
そのため、子供の見守りがしやすい環境と、家事を手分けして行える家事スペースがあると便利になります。
③仏壇
意外かもしれませんが、重要です。
将来的に引き継ぐかどうか、先に考えをまとめておくべきでしょう。
また、スペースも使いますので、設置される場合は設計に入れる必要があります。
それぞれの生活リズムや活動は、ずっと同じではありません。
今の事だけでなく、家族の将来のことも考えた住宅設計をしていきましょう。
まとめ
二世帯で生活するのであれば、お互いの生活リズムやプライバシーを守れるような工夫と、一緒に暮らすスペースのすみわけが重要になります。
特に、共働きで育児・家事に両親の協力をお願いしたい場合は、共有スペースを広くする必要もあるでしょう。