【木材の基礎知識 第1弾】針葉樹ってどんな木?

皆さんこんにちは! タナベ住建の林です!

家づくりには欠かせない木材

でも「どんな種類があるのかわからない…。」「どれを使うのが最適なの?」などなどたくさんの疑問があると思います。そこで今回は、家づくりにぴったりな素材についてご紹介しようと思います!木材にはたくさんの種類があるので、何弾かに分けてご紹介していきます!

針葉樹とは?

針葉樹とは、細長くとがった「針のような葉」をもつ木のことです。

多くの針葉樹は成長が早く、まっすぐ上に向かって伸びていくため、建築用の長い木材を取りやすいというメリットがあります。

また日本の山林に多く植林されており、比較的手に入りやすい国産材としても注目されています。

なぜ針葉樹が建築材に選ばれるのか?

1.軽くて扱いやすい

針葉樹は、広葉樹に比べて密度が低いため、軽くて柔らかく、切ったり削ったりしやすい木材です。

現場での加工性が高く、大工さんにも扱いやすい素材として人気があります。

2.加工後の寸法安定性が高い

適切に乾燥処理を施した針葉樹は、反りや割れが少なく安定した品質を保ちます。これが、構造材として信頼されている理由の一つです。

3.コストパフォーマンスが良い

日本国内で多く育てられているため、輸入材に比べて価格が安定しています。また自然素材ならではの見た目や香りも楽しめるため、内装にも使われます。

建築によく使われる針葉樹の種類と特徴

ここからは、実際に住宅建築などで使われている代表的な針葉樹について紹介していきます。

・スギ(杉)

特徴:日本で最も多く使われている針葉樹。軽くて柔らかく、香りがよく、加工も簡単。

色味:赤身は赤褐色、白太は黄白色

用途:柱、床板、内装材、天井板など。

・断熱材にも優れており、自然素材の家づくりに人気

・ヒノキ(檜)

特徴:高級木材として知られ、耐久性・防虫性・抗菌性に優れている。

色味:淡い黄白色。

用途:土台、柱、浴室、神社仏閣。

・古くから日本の伝統建築に使われる、「まさに日本を代表する木」。

アカマツ(赤松)

特徴:粘りがあり強度も高いが、ヤニ(樹脂)が多く乾燥が難しい。

色味:赤みのある黄褐色。

用途:梁、桁、下地材。

・構造の”要”となる部分に多く使われる、縁の下の力持ち的存在。

カラマツ(唐松)

特徴:非常に硬く、水に強い反面、乾燥時のひび割れに注意が必要。

色味:赤みのある褐色

用途:外壁材、床材、構造用合板など。

・寒冷地でも育ちやすく、長野・北海道を中心に多く使われています

ベイマツ(米松/ダグラスファー)

特徴:アメリカ産の輸入材。強度が高く、乾燥による狂いも少ない。

色味:黄褐色~赤褐色。

用途:梁、柱、枠材、輸入住宅。

・大きな建物にも安心して使えるパワータイプの木材

まとめ:針葉樹を知ることは、家づくりを知ること

針葉樹は日本の家づくりにとってなくてはならない素材です。構造材、内装材、さらには仕上げ材に至るまで、多くの場面で活躍しています。

自然の力で育まれた木材の特徴を知ることで、より安心・快適な住まい選びができるようになります。

「木材の家っていいな」と感じたときは、ぜひ針葉樹の魅力を思い出してくださいね。

次回第2弾では、「広葉樹」について深堀していきます。

針葉樹とは違う魅力を持つ世界をどうぞお楽しみに!

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