【木材の基礎知識 第2弾】広葉樹ってどんな木?

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です。

前回のブログでは、住宅建築や内装でよく使われる「針葉樹」についてご紹介しました。

今回はその第2弾として、もう一つの主要な木材カテゴリー「広葉樹」について深く掘り下げていきます!!

「広葉樹って針葉樹とどう違うの?」「どんな場面で使われているの?」といった疑問にお応えしながら、住宅建築や家具づくりに活かされる広葉樹の魅力と種類を詳しくご紹介します。

広葉樹とは?

広葉樹は広くて平たい葉をもつ樹木の総称で、落葉樹や常緑樹が含まれます。

日本ではナラ(オーク)、ケヤキ、サクラ、クリタモ、ブナなどが代表的です。

針葉樹がまっすぐ伸びる性質をもつのに対して、広葉樹は枝が広がり、成長がゆっくりで、木材は硬くて重いのが特徴です。

広葉樹の特徴

1.高い強度と耐久性

広葉樹は密度が高く、衝撃や摩耗に強いため、フローリングや家具など長く使いたい部分に最適です。

2.重厚感のある見た目

個性的な木目や濃い色合いが多く、高級感のあるインテリアやデザイン性の高い空間づくりに使われます。

3.種類によって香りや触感が異なる

たとえばサクラの甘い香り、クルミの滑らかな手触りなど、**「木の個性」**を活かした使い分けが可能です。

建築やインテリアに使われる代表的な広葉樹

・ナラ(オーク)

・特徴:硬くて重厚、はっきりとした木目が美しい。ウイスキー樽にも使われる木

・色味:淡褐色~濃褐色

・用途:フローリング、家具、階段、カウンター材など

・ポイント:和洋問わず使いやすく、人気のある広葉樹の代表格。

・クルミ(ウォールナット)

・特徴:やや柔らかく加工しやすい。深みのある色合いとつやが魅力。

・色味:濃い茶色~紫がかった褐色

・用途:高級家具、フローリング、テーブル天板など

・ポイント:経年変化でツヤと深みが増す高級材。

・サクラ(ヤマザクラ)

・特徴:滑らかで均一な木目。日本では古くから使われる親しみ深い材。

・色合い:淡いピンク~赤みを帯びた薄褐色

・用途:家具、建具、内装、和室の造作材

・ポイント:ほんのりと香る甘い香りと肌触りの良さが魅力。

・ブナ(ビーチ)

・特徴:硬くて丈夫。淡い木肌が優しい印象。

・色味:白っぽい乳白色~薄褐色

・用途:椅子、床材、子供用家具など

・ポイント:滑らかな手触りと柔らかい雰囲気で人気。

・ケヤキ

・特徴:重圧感があり、非常に硬い。日本建築で昔から重宝されている銘木。

・色合い:黄褐色~赤褐色

・用途:床柱、玄関框(かまち)、和家具など

・ポイント:和風建築と非常に相性がよく、木目も美しい。

広葉樹の注意点

値段が高め:成長に時間がかかるため、針葉樹よりも高価な場合が多いです。

加工に手間がかかる:硬いため、切削や穴あけ、釘打ちが難しいことも。

狂いが出る場合もある:感想が不十分なままだと、曲がりや反りが起こりやすい。

そのため、広葉樹を使う際は、信頼できる材木屋さんや大工さんのアドバイスが大切になります。

まとめ:広葉樹は「暮らしの質」を高める木材

広葉樹は、その硬さと美しさを活かして、空間に個性や高級感を与える木材として非常に重宝されています。針葉樹と比べると価格はやや高めですが、長く愛用できるフローリングや家具を求めるなら、広葉樹は強い味方です。

自然か生み出した一点物の表情を持つ広葉樹。

これから家を建てる方やリノベーションを考えている方にとって、「素材から選ぶ暮らし」はとても楽しく、深いものになります。

次回の第3弾では「無垢材と集成材の違い」について解説予定です。

「自然素材の家づくり」を考えている方は、ぜひチェックしてみてください!

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