京都で”目が合う”衝撃建築

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

神社仏閣の静けさが漂う京都の街並みに、まさか”こんな顔”があるなんて__

コンクリートでできた「顔の家」は、笑っているのか、驚いているのか、それとも何か語りかけているのか。

今回はその”びっくり顔”の秘密について紹介していこうと思います!

■「顔の家」とは?

京都市中京区の細い通りに突如現れる、巨大な”顔”

丸い目は直径2m近い丸窓、鼻は円柱を切ったような張り出し、そして大きく開いた口がそのまま玄関_まるで建物そのものが「えっ!?」と驚いているかのようなファザードです。

1974年竣工から半世紀、今もインパクトは色褪せません。

■どこにあるの?

住所は京都市中京区衣棚通二条上ル堅大恩寺町740-11。京都御所の南側、地下鉄「丸太町」駅や「鳥丸御池」駅から徒歩10分ほど。観光コースというより住宅街の路地なので、ふと現れる”顔”に不意打ちで驚かされます。

■パーツ解剖:驚き顔はこう出来ている

目:2枚の丸窓 機能:採光・通風 見どころ:まぶたの厚みまで表現

鼻:直立円筒+換気孔 機能:ダクト・排気 見どころ:「鼻の穴もしっかり開口」

口:アーチ開口部 機能:玄関&店舗入口 見どころ:夜はライトで”開口笑顔”に

設計図に「驚き顔」書いたわけではなく、あくまで機能をレイアウトした結果が”顔”に見える__ここが面白さの核心です。

■訪れる前にチェック✅

・撮影マナー:前面道路は狭めなので、短時間で撮り、通行の妨げにならないように。

・ライトアップ:夜間は周辺が暗いので、昼訪問がおすすめです。また夕方の逆光シルエットも”びっくりどMAX”

・周辺散策:京都国際マンガミュージアムや鳥丸御池界隈の町家カフェとセットで巡ると、小さな建築旅が完成します。

■まとめ

「顔の家」は、

・ユーモアX機能美が合体した希少な昭和モダン建築

・半世紀を経て 地域に溶け込みつつも街行く人を驚かせ続けるランドマーク

京都の神社仏閣巡りに疲れたら、路地奥で”びっくり顔”と目を合わせてみてください。

建築が放つ遊び心に、思わずこちらまで笑顔になるはずです!

木の家って古くさい?――実は最先端すぎる”木造住宅”の話

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

「木の家って、なんか地味じゃない?」「どうせ昔ながらの和風でしょ?」そんなふうに思っていた方実はちょっと損しているかも

なぜなら今、木造建築は進化系オシャレハウスとして注目されているからです。

しかも、見た目だけではなく「性能」「コスパ」「心地よさ」まで全部レベルアップ中!

今回は「木の家って正直どうなの?」というところに注目してお話したいと思います!

■木の家の見た目

木造住宅の内装はとてもオシャレ。無垢の床材、節ありの梁、自然素材の塗り壁…。SNSでバズっている家のほとんどが「木」を使っています。

実際、木造住宅は間取りやデザインの自由度が高いんです。

吹き抜けも、土間も、スキップフロアもできます。

「木の家=古い」ではなく、むしろ「木の家=映える」時代です。

■実はとてもハイスペック

見た目だけではありません。木はかなり賢い素材なんです。

たとえば、調湿作用。湿気が多いと水分を吸い、乾燥すると吐きだす。エアコンや加湿器に頼らなくても、室内の空気が自然と整うんです。

さらに、木は断熱性が高いため冬は足元が冷えにくく、夏は熱がこもりにくい。素足で歩いた時の”ぬくもり感”、これはコンクリートでは味わえません。

■木造住宅のメリット・デメリット

ここで気になる「メリット・デメリット」も紹介します。

■メリット

・建築コストが比較的安い

・調湿効果で室内快適!(夏:ジメジメしにくい 冬;カラカラしない)

・工期が短く、住み始めが早い

・間取りの自由度が高く、リフォームしやすい

・木の香りや温もりで癒し効果も◎

■デメリット

・耐火性が低め(ただし、準耐火構造などでカバー可能)

・シロアリなどの害虫に注意(防蟻処理&点検で対策を!)

・防音性は鉄骨に劣る(床や壁の防音施工で改善できる)

・揺れやすく感じることもある(しかし構造的には耐震性あり)

■まとめ

木造住宅って、オシャレでやさしくて、自由で、住みやすい。

また最近は、耐震や耐火の性能もアップしているので、弱点もどんどん克服されています。

「なんとなくRCの方が安心そう…」と思っている方も、「とりあえずハウスメーカーでと考えていた方も、一度”木の家”を見てみてください!

むしろハマるかもしれません

🗼東京タワーは何色?実はちゃんと名前がある!

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

日本のシンボルのひとつ、東京タワー。

真っ赤な鉄骨が青空に映えるその姿は、多くの人の記憶に残るランドマークです。

そんな東京タワー実はあの「赤と白」のカラーには色の正式な名称があるということを知っていましたか?

今回は、**東京タワーの意外な”色の正体**に迫ってみましょう。

■赤じゃない!?実は正式な色の名称がある!

一般的には「赤いタワー」呼ばれる東京タワー。でも実はこの赤に見える色は、「インターナショナルオレンジ」という正式な名称があるんです。

ただこの色、ただのおしゃれな色ではありません。実は航空法に基づく規定色なのです。

■なんでその色なの?

航空法では、高さ60mを超える建築物には、飛行機から視認しやすいように「航空障害標識」の設置が義務づけられています。

この標識には「昼間障害標識」と「夜間障害標識」があり、東京タワーはその両方を満たす必要があります。

昼間障害標識として使われているのが、あの白とインターナショナルオレンジの塗り分けなんです。

この色の組み合わせは、視認性が非常に高く、世界的にも共通の警告色とされていて、飛行機から見ても目立つように設計されています。

つまり、東京タワーのカラーリングはデザインではなく、「空の安全のため」だったのですね!

■まとめ

赤に見えるけどオレンジ!?その秘密を知ると…

普段は何気に見上げていた東京タワーも、「この色には意味がある」と知ると、ちょっと見え方が変わりますよね。

ただ美しいだけじゃない、安全のために考え抜かれた”色”の話。

次に東京タワーを見かけたときは「それインターナショナルオレンジなんだよ」と、ちょっと誰かに自慢してみては?

ミラノ大聖堂の建築~600年の時を刻む”石の芸術”~

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

イタリア・ミラノの中心に立つ**ミラノ大聖堂**は、世界最大級のゴシック建築として知られています。

その壮麗な姿には、建築技術・芸術性・信仰のすべてが込められており、完成までに、およそ600年という長い時間がかかったことでも有名です。

今回は、そんなミラノ大聖堂の建築的な魅力や歴史を、ご紹介いたします。

■建築の始まりと背景

ミラノ大聖堂の建設が始まったのは、1386年。当時のミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティによって、「ミラノの力と信仰を象徴する建物を」との思いから計画されました。

設計にはフランスやドイツ、イタリアの様式が混ざり合い、様々な建築家や職人たちが交代しながら関わりました。そのため、”純粋なゴシック様式”ではない、独特な美しさが形づくられていったのです。

■とがった塔の無数の彫刻

ミラノ大聖堂の最も印象的な外観は、**天に向かって突き出した135本の尖塔(せんとう)**と、3400体以上の彫刻たちです。

それぞれの像には聖人や歴史上の人物、動物などが細かく彫られており、建物全体が**”石の物語”**のように感じられます。

屋根の最上部には、金色の「マドンニーナ像」(高さ4m)が立ち、ミラノの人々を見守っています。

■カンデリア大理石の美しさ

この大聖堂には、アルプス山脈のふもと・カンデリア村から採れる白い大理石が使われています。

石は特別な運がを使ってミラノまで運ばれ、透き通るような光沢と美しい色合いが、建物の重厚さに気品に与えています。

年月が経つごとに風合いを変えていくのも、この石の魅力のひとつです。

■内部の構造とステンドグラス

大聖堂の中に入ると、高さ45mにもなる天井が訪れる人を圧倒します。

柱の本数は52本あり、1本ごとに1週間を表しているとも言われています。

また、24mを超える巨大なステンドグラスは聖書の物語を描いており、**”光の絵巻物”**のように空間を彩ります。日差しによって色合いが変わるステンドグラスは、時間ごとに違う表情を見せてくれます。

■最後に

ミラノ大聖堂は、その壮大さや美しさだけでなく、建築という営みがいかに時代を超えて人々をつなげてきたかを感じさせてくれる存在です。

600年という時間は、ただの歴史ではなく、職人たちの情熱と工夫の積み重ねでできた「時間の彫刻」でもあります。

もし実際に訪れる機会があれば、「どんな想いでこの石を積んだのかな?」「この光はどんな物語を語っているのかな?」と想像しながら歩いてみてください。

国会議事堂にまつわるトリビア10選

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

知ればもっと面白い、日本の「政治の中心」

莊厳な姿で国の中枢を見守る「国会議事堂」。実はこの建物には、知られざる面白いエピソードがたくさん詰まっています。今回は、国会議事堂の建物にまつわるトリビアを10個ご紹介します。

■完成までに17年かかった超大工事!?

国会議事堂の建設は1920年に着工し、完成は1936年。なんと17年もの年月をかけて完成した国家プロジェクトでした。当時の不況や資材調達の難しさも重なり、想像以上の長期工事になったといわれています。

■天井の高さは33m!?

建物の中央にあるホールの天井は、約33mの高さ。

塔の部分は65.45mにも達し、空間スケールは圧巻です。

「国の中心」にふさわしい、堂々とした空間設計がされています。

■設計はイタリア風…でも手がけたのは日本人

デザインの基本にはイタリア風建築が採用されましたが、実際の設計・施工はすべて日本人の手によって行われました。和と洋が融合した、独特の雰囲気を感じられる建物です。

■資材はほぼ国産

「国の象徴は国産で」という理念のもと、使用された大理石や花崗岩、木材のほとんどは日本国内産。例外は、ステンドガラスとドアノブで、これはドイツ製なんだそうです。

■中央塔ほ左右非対称に設計されている

外観は完全に左右対称に見える国会議事堂ですが、内部構造は微妙に非対称です。

衆議院(左)と参議院(右)で、議場の広さが異なるからです。

  • 衆議院:465人(2025年以降は475人)
  • 参議院:248人

そのため、廊下の長さや部屋の配置も異なっており、「中に入ると左右非対称」がよくわかるようになっています。

■衆議院と参議院で階段の段数が違う

正面階段のも違いがあるのをご存じですか?

衆議院は33段、参議院は31段と、段数が異なります。

細部にまで意味や配慮が込められた設計となっています。

■日本で初めてエレベーターを備えた官庁建築

国会議事堂には、完成当時からエレベーターが設置されていました。

当時としては、非常に先進的な設備であり、「機能性と近代性を兼ね備えた建築」として注目を集めました。

■実はライトアップされる日がある!

夜間、特定の日には、国会議事堂がライトアップされます。

莊厳な姿が暗闇に浮かび上がる様子は圧巻で、知る人ぞ知る東京の隠れた夜景スポットです。

■中央塔の時計は、止まっていることもある!?

中央塔に設置された時計は、常に動いているわけではありません。

メンテナンス中だったり、そもそも装飾品な意味合いが強いため止まっていることもあるそうです。

■一般の方の見学も可能!

国会議事堂は、事前予約をすれは、誰でも見学可能です。中央広間や議場を実際に見学できる貴重な機会。ガイド付きで解説もあるので、歴史や仕組みも学べます。

■まとめ

国の象徴である国会議事堂には、歴史、設計、美しさ、そして多くの工夫が詰まっています。

政治の舞台というだけでなく、建築的にも一見の価値のある名建築。東京を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってその魅力を体感してみてください。

RC造+木造+外断熱_快適性と耐久性を両立したハイブリッドな家づくり

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

今回は、今施工をさせてもらっている外断熱工法について紹介していきたいと思います。

■外断熱工法とは

外断熱工法とは、外壁の外側に厚い断熱材を施工し、建物全体を包み込む形で断熱性能を確保しています。この工法は、断熱材が柱や梁の外側に配置されるため、構造体が、外気温の影響を受けにくく、住宅内部の温度を安定させやすいのが特徴です。

■外断熱工法で施工している住宅の紹介

私たちが取り組んでいるのは、RC造(鉄筋コンクリート造)の構造体をベースに、その外側を木造で包み込み、さらに建物全体を外断熱工法で仕上げるという、ハイブリッドな構造の住宅づくりです。

RC造の強さと、木のぬくもり、そして外断熱の高い機能性。この3つの良さをかけ合わせることで、快適性・耐久性・デザイン性を兼ね備えた住まいを実現しています。

RC造は耐震性・耐火性に優れており、建物としての基本的な強さがあります。しかし、コンクリートは熱を通しやすく、断熱性はそこまで高くありません。

そこで私たちは、RC構造の外側に木造を立てて空気層をとり、さらに外断熱を施すことで、温熱環境を大幅に改善。外気の影響を受けにくい、魔法瓶のような室内環境を実現しています。

外断熱工法は、建物全体を断熱材ですっぽりと包み込むため、熱橋(ヒートブリッジ)が生まれにくく、冷暖房効果が格段に高まります。

また、RCのコンクリート自体を室内に近い温度に保てるため、結露のリスクが大幅に低減され、構造体の劣化も抑えることができます。

加えて、外張りする断熱材と木造の組み合わせが、意匠的にも温かみを与え、無機質なRCの印象をやわらげてくれます。

施工においては、RC造と木造、そして断熱層のそれぞれの納まりや取り合いに高度な技術が求められます。私たちは細部にまでこだわり、気密・断熱の精度を高めることで、長く快適に暮らせる家を提供しています。

「強くて、あたたかい家をつくりたい」__

そんな想いから生まれたこの構造は、災害に強く、環境にもやさしく、そして住む人の心にもやさしい、これからの住まいのカタチだと考えています。

イタリアのピサの斜塔、なんで倒れないの?

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

世界には、「えっ、それって大丈夫なの!?」と思わず二度見してしまう建築がたくさんあります。

その代表といえば、やっぱりイタリアのピサの斜塔。教科書やテレビでもおなじみの、あの不思議な”傾いた塔”です。

遠くから見ると、「あれは本物?過酷した写真じゃないの?」と疑いたくなるほど斜め。目の前で見ると、思わず首をかしげながら「…なんで倒れないの?」と口に出してしまう人も少なくありません。

実はこの塔、もともとはまっすぐに建てる予定だったんです。

ということで、今回はピサの斜塔の秘密について詳しく紹介したいと思います。

■偶然の傾きから始まった、世界的シンボル

建設が始まったのは1173年。日本ではまだ鎌倉時代も始まっていない頃です。

ところが、建設の途中で地盤が想定よりも柔らかかったことが判明。特に3階部分を作っていたあたりから、徐々に傾きが出始めたと記録されています。

あまりの傾きに工事は一時中断。

しかし、その間に地盤が少し落ち着いたこともあり、設計を少し考えながら建設は再開され、約200年という長い年月をかけて今の形に完成したのです。

■倒れそうで倒れない秘密は「重心と地盤」

では、どうしてあんなに傾いていても、今日まで倒れずに存在し続けているのでしょうか?

その理由のひとつは、**塔の「重心」と「地盤の柔らかさ」**にあります。

ピサの斜塔の重心は、実は塔の中心線から少しだけ内側に位置しており、それによってバランスをギリギリ保っているのです。

また、ピサの斜塔は粘土質で水分を多く含んだやわらかい土。

これが「柔軟造」として地震などの外力を吸収しやすくなっており、それが最終的に塔の倒壊を防ぐ一因にもなっています。

■最新の補強工事で200年は安心!?

実は1990年には「倒壊の危険がある」と判断され、約10年間、塔は立ち入り禁止となっていました。

その間に専門家たちによって大規模な補強工事が実施され、地中の土を取り除いたり、塔の傾きを少しだけ戻す工事が行われていたのです。

その結果、最大で5.5度傾いていた角度は約4度まで修正され、現在では「少なくとも今後200年は倒れない」といわれています。

■建築のミスが生んだ、世界の奇跡

ピサの斜塔は、ただの観光名所ではありません。それは建築の失敗が、結果として世界中から愛される名所になったという、とても興味深いストーリーを持つ建築物です。

現地を訪れた際には、ぜひ”支えるポーズ”の写真を撮るだけではなく、その背景にある建築の知恵と粘り強い工夫にも、思いをはせてみてくださいね。

木が怒るときしむ…ってほんと?

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

夜、ふと静かになった家の中「ミシッ」「ギシギシッ」と聞こえてくる音。「えっ、今の何の音?」と少し怖くなったことありませんか?

実はその音、もしかしたら木が”スネて”いる音かもしれません。

なんて言うとちょっと変に聞こえるかもしれませんが、木造住宅では結構よくある現象なんです。

では、木がどうして音を立てるのか?その正体をちょっとだけのぞいてみましょう。

■家の中で聞こえる”きしみ音”とは?

家に住んでいると、「ミシミシ」「ギシッ」といった音が聞こえることがあります。まるで家が怒っているように感じることもありますが、実はこれが木の性質からくる自然の音なのです。

■木がきしむ理由は温度と湿度の変化

木は生きている素材で、周囲の湿度や温度に敏感に反応します。湿度が高いと水分を吸って膨らみ、乾燥すると収縮します。この伸び縮みが木材同士の継ぎ目や接合部分に力を加え、摩擦やズレが発生して「きしみ音」として聞こえてきます。

■木の呼吸が生きている証拠

この音は木が「怒っている」のではなく、環境の応じて動く”呼吸”のようなものです。

木が家の中で少しずつ変化している証拠なので、ある意味家が生きているとも言えます。

■注意すべききしみ音とは?

とはいえ、音が大きかったり長時間続いたりする場合は注意が必要です。木材以外の部分に負担がかかっていることがあり、床の沈みや柱のズレが原因で異音が発生することもあります。そんな時は専門家に相談し、点検してもらいましょう。

■きしみ音を減らすには?

きしみ音を抑えるには、家の湿度を一定に保つことが大切です。加湿器や除湿器を活用し、湿度を40%~60%に保つと木の伸縮が抑えられ、音も軽減されます。

■木の種類によるきしみの違い

無垢材は自然の木のものなので動きやすく、音が出やすい傾向があります。しかしその分、木の温かみや風合いを楽しめるのが魅力です。一方、集成材や合板は安定性が高く、きしみ音はすくなめです。

■まとめ

家のきしみ音は木が環境に適応している自然な現象です。大きな問題でない限りは木の”呼吸”として受け止め、家と木が共に快適に暮らせる環境づくりを心がけましょう。

木にも「血液型」がある!?導管のふしぎな話  

皆さんこんにちは! タナベ住建の林です!

皆さんは、「木に血液型がある」なんて聞いたこと、ありますか?

そんな馬鹿な、と思われたかもしれません。けれど実は、木にも”性格”のようなものがあって、それが血液型みたいに分けられるんです。

今回は、そんな木のちょっぴり不思議なお話を紹介します。

※本記事には、木の構造についての解説が含まれています。水を通す「導管(どうかん)という細かな管の集まりを例に挙げておりますため、集合体が苦手な方(集合体恐怖症・トライポフォビアをお持ちの方)は、読み進める際にご自身の判断でご覧くださいませ。気分がすぐれない場合は、無理をなさらずほかのコラムをお楽しみいただければ幸いです。

■木にも血液型があるってご存じですか?

「えっ?気に血液型!?」そう思われた方、正解です。木に血液は流れていません。でも、まるで”性格”のように分るうできるポイントがあるんです。それが、「導管(どうかん)」という水を通すための管。人間ていえば血管のような役割をもっています。

この導管の太さや並び方のよって、木材は大きく2つのタイプに分けられます。その様子がまるで血液のようで、ちょっと面白いんですよ。

 

 

■几帳面な「A型タイプ」?それが「環孔材(かんこうざい)」

ナラやケヤキ、クリなどがこのグループに入ります。特徴は、年輪の始まり(春から初夏)にできる「早材」に、大きな導管がリング状に並んでいること。木目がくっきりしていて、まっすぐで力強い印象です。

まるで「よし春だ!どんどん水を吸い上げるぞ!」と、効率的に働く姿勢。几帳面でしっかり者のA型さんにたとえたくなる木材です。

■優しくマイペースな「B型タイプ」?それが「散孔材(さんこうざい)」

こちらはカエデやブナ、ホオノキなど。導管が年輪全体にまんべんなく散らばっていて、全体的にやわらかく落ち着いた雰囲気の木目です。

水を運ぶ力はやや緩やかですが、「無理せずマイペースに、でもしっかり頑張りますよ~」という感じで、優しくて調和を大切にするB型さんのようです。

■実は、木にも”性格”があるんです!

木材は、育った環境や木の種類によってクセが出ます。乾きやすさ、反りやすさ、加工のしやすさなど、それぞれに得意・不得意があるんです。

そしてこの「導管のタイプ(血液型)」によって、家具に向いているもの、楽器に向いているものなど、向き・不向きも決まっています。

木がしゃべったりするわけではありませんが、ちゃんと”個性”があると思うと、なんだか愛着が湧いてきませんか?

■ちょっと目をこらせば、木の声が聞こえてくるかも?

家具や床材、柱など、何気なく触れている木の中に、それぞれの「木の性格」があります。

次に木の机や棚を見たときに、ぜひ心の中で聞いてみてください。

「あなたは…A型かな?それともB型かな?」

返事は帰ってこないかもしれませんが、なんだかふわっと、あたたかい気持ちになれるかもしてませんよ。

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