続:木材について

本日も「木材」についてのお話、パート2となります。
前回4種類ご紹介させていただきましたが、まだまだ紹介したりずパート2となりました。
木の特徴や、使い方の違いなどを知っていただければと思います。

食べる栗としてはよく知られていますが、栗の木は建築用木材としても優秀です。
その特徴は、
・虫に強く、防虫処理の薬品が無かった時代には貴重な材料であった
・製材が難しく、なかでも乾燥工程が難しい
・木目が大変美しく耐久性や強度も高い

クリには「タンニン」という成分があり、虫や菌を寄せ付けず、雨水がかかるような環境でも腐りにくい材質です。
また、非常に硬く、切り出してくることも難しいので、電動ノコギリでも、ものによっては歯が立たないこともあります。

心材の耐久性は極めて高く、日本産の木材の中では最高レベルであり、耐久性が高いことから、
建物の土台や柱、梁などの構造体の部分や、木目の美しさから床のフローリングや壁面などの内装材としても使われます。
私自身この栗の木は大好きな木材で私のトップ3に間違いなく入ります。弊社の多目的ホールの床材としても使用しています。木目が最高にいいです。


ウォールナット

色は黒系で重厚感があり、高級感のあるお部屋の雰囲気に合う木材です。
フローリングや高級家具などにも利用されることがありますがその特徴は、

・耐久性に優れている、衝撃に強い
・狂いが少ない
・触り心地が良い
・価格が高い、色が退色する

ウォールナット材は耐久性に優れており、割れや傷に強く、衝撃に強い木材でもあります。また、湿度や温度による変形も少なく、建材として非常に優秀です。

チークやマホガニーと並んで世界三大銘木の一つに数えられ、産地はアメリカ東部およびカナダのオンタリオ州。
質の良いウォールナットは他の木材に比べると価格が高い傾向にあります。
適度な油分を含んでいるのでツヤがあり、人が触れて使い込んでいくことで味のある風合いになっていき経年変化も楽しめます。

弊社では一枚板をテーブル板として、お施主様に提供したりもしています。また弊社の玄関の床やトイレ、湯沸室の床材はウォールナットを使用しています。


サクラ

日本人の心ともいわれる桜ですが、桜の木も建築用木材として利用されています。

・材質は適度に硬く強い。耐久性が高い。
・磨くと艶が出る
・乾燥に、やや時間を要する
・入手が困難

一般的に木材で流通しているサクラとはソメイヨシノなどではなく、ヤマサクラです。

サクラは、硬いですが切削加工しやすく、強度的にも粘りがあって強いことが特徴です。また、耐水性も高く、虫の害にも強いため強度・耐水・防虫の面で大変優秀な木材です。
色合いも磨くと艶のある光沢が出る上に、その桃色の色調も美しいという特徴を持つヤマザクラは、家具の材料などとして非常に人気の高い木材です。

今でも高級家具材、造作材、楽器材、器具材など様々なものに活用されていますが、現在では、その人気ゆえに市場ではなかなか良材を入手する事が難しくなってきています。
弊社の洗面室の床材としても使用しています。鮮やかなピングで、目は穏やかでさわやかな空間にぴったりです。


ナラ

少しなじみのないナラという木材ですが、日本では古くから使われてきた歴史があります。

特徴は、
・高い耐久性と傷の付きにくさ
・耐水性に優れており防虫効果がある
・価格が他の無垢材と比較して比較的安い
・定期的な手入れが必要

ナラは無垢材での活用が多く、耐久性と傷への強さから特に床材として利用されることが多い木材です。

肌目が粗く、重厚感のある見た目で塗装もしやすいため、色合いを変えて楽しむこともできます。ちなみにオーク材とナラ材にほぼ違いはなく、同じ種類の木材です。
経年変化も非常に美しく1年目、2年目、3年目と明らかに艶や色の変化がみられてとても楽しめます。
弊社の事務室の床材としても使用しています。



今回も4種類の木材を紹介させていただきました。
使う場所によって木材を変える。適材適所の配置が強い家造りには大事です。
いずれも木材も個性豊かでぜひ見て触ってほしいです。

日本産や外国産の木材の特徴をうまく楽しく使った家造りをしておりますので、
是非お気軽にご相談ください。

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