🏯日本の城はなぜ白い壁が多いの?~その秘密を大公開~

皆さんこんにちは!タナベ住建の林です!

今回は「日本のお城の白い壁」についてのお話です

皆さんは、お城を見たときに「白い壁が多いな」と感じたことはありませんか?

たとえば、あの有名な姫路城。別名「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれ、その美しさから白い鳥が羽を広げたようだと例えられることもあります。

では、なぜ日本のお城は白い壁が多いのでしょうか?

単に「見た目が美しいから」だけではないんです!

今日はその秘密を、わかりやすくご紹介します。

1.白い壁の正体は「漆喰(しっくい)」

お城の壁が白いのは、「漆喰(しっくい)」という素材が使われているためです。漆喰とは、石灰や海藻などの天然素材から作られる塗り壁で、非常に硬く丈夫でありながら通気性もよく、内部の湿気を逃がす役割も果たしています。

そのため、長い年月が経っても白さを保つことができるのです。

2.火災からお城を守る「防火壁」🔥

戦国時代の城は、火災のリスクが非常に高いものでした。火攻めによる戦や、ちょっとした火の不始末で焼失することも少なくなかったのです。

漆喰の壁は燃えにくいため、いわば「防火のバリア」のような役割を果たしました。白い壁は、見た目の美しさだけではなく、実用的な防火性能を備えていたのです。

3.「白」は格式と力の象徴💪👑

真っ白な壁には清潔感があるだけでなく、「この城は強く、格式のある存在だ」というメッセージが込められていました。たとえば、豊臣秀吉の大阪城も白く堂々とした姿で、人々に圧倒的な存在感を示していたのです。

白い壁は、美しさと力強さの両方を表現できる、いわば城主の”名刺”のような役割を果たしていたのですね。

4.白壁を守るのは職人の技術🔧👩‍🏭

漆喰は経年によってひび割れたり、剝がれたりすること。そのため、美しい白壁を保つには、定期的な塗り直しや丁寧なメンテナンスが欠かせません。

この作業を担うのが、漆喰職人と呼ばれる方々です。

昔から今に至るまで、職人の技と手間によって、城の美しさは支えられているのです。

5.海外の城とは違う、日本ならではの白壁文化🌎

ヨーロッパの城は石やレンガで造られています。

※下の写真はジブリアニメ『天空の城ラピュタ』のモデルとなった城ともいわれています。 

日本の城は木造を基本とし、漆喰で白く仕上げられています。

これは、日本の多湿な気候や自然環境に合わせて生まれた、先人たちの知恵と工夫の結晶なのです。

6.現代にも活かされる漆喰の魅力🏠💡

実は、漆喰は現代の住宅にも取り入れられています。

調湿効果があるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことでき、さらに防火性や脱臭効果、環境へのやさしさもあり、エコ住宅の素材として注目されています。

まとめ🗯️

日本の城に白い壁が多い理由は、大きく分けて次の3つです。

・漆喰という天然素材による美しさと耐久性

・火災から城を守る防火性能

・城主に威厳と格式と示す象徴的な意味

見た目の美しさの裏には、歴史、職人の技術、そして日本の気候に根ざした知恵が隠れているのです。

次にお城を訪れる際には、ぜひ「白い壁」にも注目してみてくださいね👀✨

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